トレードルール メンタル基礎Ⅰ ③ トレーダーの病気

ポジポジ病など、トレーダーが病気だと思っているもの。
それはステロイドホルモンによる、単なる生体反応で、
だれにでも起こるものです。


それは、言わば人間の狩猟時代からの『本能』。
『本能』は遺伝子に組み込まれた無意識的行動。
犬のマーキング行動のように、
ある行動へと駆り立てる性質のことを指します。

行動のみならず、心理メカニズム、認知的適応にもその影響は及びます。

生まれ持った本能『メンタル』を鍛えることは出来ません。
しかしその反応のサイクルをコントロールすることで
『トレーダーの病気』を克服することが出来ます。


 
トレーダーの病気、3大疾病とは、

ポジポジ病
ビビり症
もやもや病


(※ウイリス動脈輪閉塞症とは違います。)
です。
末期症状になると、
国家の陰謀論や、
根も葉もないうわさなどで、
情動的にトレードしてしまい、

また、扁桃体がやられ冷静な判断ができず、
損切りができなくなります。
行き着く先は退場ですね。


※より詳細なホルモンの影響は『トレーダーの心理学』にてお伝えいたします。

では、どうすればいいのか?

コントロール不能な、
本能的生体リアクションを味方につけトレードルールを作るには、
たった2つのコツがあります。

まずは、

私たちがほぼ『本能』にコントロールされている、
感情、行動までもそれに左右されることがある。
ということを認知することです。


それによって『メンタル』の正体がわかり、
得体の知れないものとして恐怖することはなくなります。

次に、
トレードをシンプルにすること。
それ以外はありません。


一生懸命トレードについて勉強し、
いろいろなインジケーターを試し、
それでも負けてしまうこともあります。
連敗することもあるでしょう。


やればやるほど悔しさが倍増します。
一生懸命やったのに勝てない、、、
『なんで?』


余計に不安が募ります。
コルチゾールがより増加するのです。

それによってストレスホルモンの悪循環に陥ることになります。


よりシンプルにすることで、
より『本能』に近い判断が出来るようになり、

コルチゾールの分泌を抑える、もしくは適度な濃度を保ち、
心地よい緊張を保つ、ポジティブな効能に使うことが出来ます。


興奮して、自信のある状態。
これはとても良いことです。


そこから、負けないように、
シンプルに行動することでストレス反応サイクルに
陥らないようにすることが重要です。


あなたがたくさん勉強してきたのは『理性』。

ストキャスがこうなったら、MACDがこうなって、
こうこうでああなったらエントリー、、、、、
理性と本能は連携しておりません。


シンプルなトレードとは、
目や耳など五感から入ってきたことを素直にトレードに活かすこと。

撤退のポイントもシンプルに。

直感で認識出来るレベルでトレードアイデアを立てることです。

そうすることでストレスの無い、
『メンタル』の強いトレーダーになることが出来ます。


この章では、
トレーダーの悪循環(生体ストレス)反応と、
シンプルトレードに徹する理由
(ストレスを産まない、本能に直結する単純な五感トレードが必要)
を覚えておいてください。