為替義塾大学 

トレードアイデア 臨機応変 ⑤ライン際での行動~再び~

2023/07/15
前章をさらに詳しくご説明いたします。


②では待つ間のイメージが重要とお伝えしました。

ただ待つのではなくイメージトレーニングをしながら待つ。

成功と自信に抜群の効果あり! 
イメージトレーニングの方法を解説!

イメージの力はパフォーマンスのあらゆる面について、
非常に重大な影響を与える。イメージは記憶力を高め、
自信を深めさせ、緊張を解き、状況を予測させ、
自分の望む行動をスムーズに実現させる。
想像力豊かなスポーツ選手は結果を残すのだ。


逆に想像力が欠如している選手は、物事を記憶することが難しくなりがちだ。
自己イメージの低下から自信は失われ、大一番では緊張をうまく克服できず、
突発的な行動に反応できず、
自分が望む行動をとるときは常に状況を探り探りでなければいけなくなる。

イメージ力はパフォーマンスの核となる部分の質を左右するのだ。

ここではうまくイメージの力を活用できていないあなたに、
具体的なイメージトレーニングの方法と効果についてお伝えしていく。

イメージの力は才能では決まらない。
これは明確に鍛えることができるものなのだ。
この方法はスポーツ選手のみならず、
全ての分野での活動に好影響を与えるものだ。
あなたの明日からの活動を素晴らしいものに変えるために、
ぜひ実践してみて欲しい。



 

イメージの力を鍛える方法

私たちのイメージの元になっているもの

雨の日の散歩を想像して欲しい。できるだけ具体的に。
あなたはどこまで想像力を働かせられるだろうか。


ちなみに私が想像したのはこうだ。
屋根に叩きつける雨音。湿ったにおい。
ぬかるんだ地面。アスファルトの水たまりをよける。
傘を握る感触。風で横殴りに降る雨。

濡れる肌と寒さ。自動車の音と水しぶき。
濡れて靴底に染み込む水。
見づらい視界とすれ違うときに気を遣い合う通行人。


考えて欲しいのは、
もし私たちが「雨」を一度も経験したことのない地底人だとしたら
雨の日の想像をすることは、ほとんどできないだろうということだ。

イメージは記憶を基にして形作られる。
まったく記憶の手がかりのない状況や概念を、
私たちは上手く想像することはできない。

では、もし仮に私たちが「傘」を知らなかったらどうなるだろうか?
私たちは雨がっぱを着て歩く自分しか想像できないのか?
いや、しかしこの場合もイメージすることができる。


「放射状の骨組みに防水の素材を張ったものを杖の先端につけたもの」という
説明で視覚的なイメージを描き、片手で握りしめて持ち
雨が屋根に当たるような音がすぐ頭上でする。

ときおり風が吹けば旗があおられるように持っていかれそうになる。

というような説明があれば、完全とはいかないまでも、
傘を持って歩くイメージをなんとなく抱くことは可能なはずだ。


もちろんこれも「杖」も「旗」も持ったことのない人には
できないイメージだろう。

しかし、確かなことは、私たちは自分が体験していないような事柄でも、
似たような記憶をうまく扱うことで、
まるでその状況を体験したことがあるかのように
イメージできるということだ。

これは完全に現実を知れるということではないものの、
現実に限りなく近いイメージを生み出していく賢いやり方だ。

つまり、私たちは記憶を直接的に思い出したり、
あるいは間接的に繋ぎ合わせることで、状況や概念をイメージすることができる。


このために、たくさんのことを記憶している人
経験豊かな人は優れたイメージ力を持てる傾向にある。

もっとも、経験が多くてもしっかりと記憶できていなかったら意味がないので、
以下の記事を参考に記憶力も高めていってほしい。

参考サイト:
忘れっぽい人でも「記憶力」をぐんと伸ばすコツ
 

イメージトレーニングの効果

イメージ力が豊かだと、現実に何が起こるのだろうか。
まず、イメージ力が高いと記憶力も高まる。

ある単語を覚えるにしても、その単語の音だけを記憶するのと、
何かのイメージに関連付けて覚えたときとでは、
記憶の度合いに顕著な差が出る。

名も知らぬ異国のサッカー選手でも、
その国の国旗とスタジアムをイメージして結び付けられれば、
記憶への定着は早いものだ。


戦術や単語や相手チームの特徴など、
成長と行動に必要な情報は非常に多いはずだ。
イメージ力を高めることで、自分を上達させていく力を伸ばすことができる。


また、目標設定する際に成功したときの喜びの感情や、
望ましい光景のイメージを描けるかどうかが、
希望を持って生き生きと楽しく努力できるかを左右する。
高いモチベーションを持って目標に向かっていけるかにも、
イメージの力は大きく関わるのだ。


 
イメージを描くことで、現実への予測力が高まり、
自分の望んだ動作で現実を変えやすくなる。

歌を歌う時、人は次に口から出る歌詞と
リズムとテンポとキーをイメージしながら歌っている。

試しに別の歌を頭に浮かべながら、
一番好きな歌を歌ってみようとするといい。

イメージが邪魔して上手く歌えないはずだ。
このようにイメージは、次に自分が何をすべきかという把握と、
実際に行動をする時のパフォーマンスを致命的に左右している。


その事実からまた、自信や緊張ともイメージの力は
密接に関係していることがわかる。

大事な試合でミスをしてしまうイメージを持っていると、
本当に失敗をしてしまうのだ。イメージにひきずられ、
その通りのことを起こしてしまう。

逆によいイメージを持ってプレイできたのなら、
イメージと現実のギャップは縮まり、
あなたはちゃんとした旋律で歌うようにプレイすることができるだろう。
一流のシューターはシュートが入ることしか想像しないものだ。

だから、自分がイメージしたいものを鮮明にイメージする力が、
すべての人には必要なのだ。

イメージトレーニングは人の能力を最大限に引き出すために、
大きな力になってくれるトレーニングというわけだ。

参考サイト:自分に自信がないのは捉え方の問題!自信を持つための9つの方法

参考サイト:絶対に緊張しない方法7つ|心理学でかんたんに緊張を克服

 

イメージ力を鍛える具体的な方法

さて、具体的なイメージトレーニングの方法について移っていこう。
まず、イメージをする力は実際にイメージをすることで培われていく。

記憶力はイメージにとって非常に重要だが、
それは脳からイメージを起こすこと自体の能力とは別のものだ。
だからあなたが多くのことを記憶していようといまいと、
まずは「イメージをする」経験を何度も積むことだ。

 

身体の動作を利用する
まずは身体的な動作からはじめるようにしよう。
将来的に自分にとって重要な場面だと判断できるシーンを選ぶ。

大事な試合でもいいし、結婚式のスピーチや仕事のプレゼンでもいい。

その場で自分が望む状況をイメージしてみるのだ。
カッコよくシュートを決めている、すらすらとスピーチやプレゼンをこなしている。そんな自分の姿を描いてみて欲しい。

この段階ではまだイメージはおぼろげだ。

次に、身体的な動作をその場で入れてみよう。
試合ならドリブルからシュートを決める動作や、
スピーチなら身振り手振りを交えて聴衆に視線を配って声を出す。

プレゼンならプロジェクターを指差したり、
パワーポイントの資料をスライドさせたりする動きをしてみよう。

これは重要なことだが、人間は動作をすると実感が表れる。

どんなに激しい怒りでも、ベッドに横たわりながら怒り続けることはできない。
逆になんでもない時も、物をめちゃくちゃにしたり激しく動き回っていると、
本当に怒りが湧いてくる。

人間の心と身体は密接に関わっているのだ。

だから実際に動いてみると、その状況に合致する感触が身体の中に芽生えてくる。この感触はイメージを鮮明にしていく大きな手がかりだ。

シャドーボクシングや野球の素振りは、身体能力を高めたり
神経系を繋げるためだけに行うものではない。

あれは優れたイメージトレーニングなのだ。
彼らは頭の中で対戦相手のパンチをかわし、
ボールを打ち返している。

そしてそのイメージは、彼らがじっと座ってイメージしているときより
ずっと鮮明だ。

動作に五感を足していく

次に、あなたがしている動作に加えて、
周囲の状況や体感していることをイメージしていこう。
例えばあなたがバスケットボール選手で、
ラスト1秒で逆転のシュートを放つとする。

あなたにはリングが見えているはずだ。
においは感じないかもしれないが、
息はあがってのどはカラカラ、ボールの感触が手にあり、
悲鳴のような応援が聞こえている。

あくまでこれは例だが、
足そうと思えば五感から得るはずの情報を記憶から得て、
もっともっとイメージに足せるだろう。


この段階では、過去の似たような体験を
具体的に思い出してみることが大切だ。

周囲の環境を整えて雑念を取り払い、
集中して五感を思い出していこう。
瞑想をすることでうるさい無意識の声を制御して、
本当に思い出したいことだけに集中することができる。

参考記事:瞑想のやり方・コツは?簡単なのに効果がすごい!4ステップでわかりやすく解説

本当に集中して五感の記憶を足していくと、
次から次へと足すべき情報が見つかってくる。
リングをイメージしたのなら、
その後ろにあるボードもイメージできるはずだし、
壁の色はどうかな、照明はどんな感じかなと、
足すべき五感の情報が連鎖して増えていく。


聞こえる音にしたって、悲鳴はどんな悲鳴なのか、
ベンチの仲間やコーチはどうか、
バッシュのスキール音もするはずだというように、
足して不都合のないリアリティを増すための情報が見つかってくる。

これらを全て動員して、
あたかも自分が実際にそこにいるかのような状況を
イメージの中に作ってみよう。

短い空想の世界で、全てを知って全てを作る神様になるのだ。
このイメージを深く作っていくと、
まるで自分が実際にその体験をすでにしたかのような感覚に陥る。

悪い夢を見て汗をびっしょりかくように、
心は現実とイメージを見分けることができないのだ。

自分の知らないものを想像しよう
上の例ではすでに自分が知っているものを基にイメージを作ったが、
自分の知らないことや体験についても、
記憶の情報から類推をすることでイメージしていくことはできる。

これもまた、イメージ力を高めるには重要なことになる。

たとえば雨のロンドンを歩いたことのない人でも、
雨の中で傘をさしてアスファルトを歩いた経験はあるはずだ。

そこでテレビで見たようなロンドンの街並みのイメージを足し、
さらにあったことのある外国人に似た大勢の人たちとすれ違うことも足してみる。車の排気音や雨の音も日本とそうそう変わらないだろう。

つまり、ロンドンに行ったことのない人でも
雨のロンドンをイメージすることは可能なのだ。

だからもしあなたがスピーチなんか一回もしたことのない人間であっても、
似たような五感の記憶を掘り出し、
繋ぎ合わせていくことでスピーチのイメージトレーニングはできる。

それは完璧なものにはならないかもしれないが、
先にイメージトレーニングの効果で述べたような手助けにはなってくれるのだ。

スポーツの世界でも強豪チームは会場の下見をしたがる。
まったく試合をしたことのない会場で、
コートの中に立てるのは試合当日しかない。

しかし会場の色々な情報を知っておけば、
それらを組み立ててあたかも自分がコートに立っているかのような
イメージを練り上げて準備することができるのだ。

 

細かく、ゆっくりとイメージする
イメージトレーニングが上手くいかない最大の原因は、
イメージを構成する要素たちがざっくりとしすぎていることだ。

たとえば大勢の前で原稿を読まなければならないときをイメージしようとしても、多くの人は誰がこちらを見ているか、立った場所からは具体的に何が見えるのか、原稿はポケットから出すのか、どちらの手でどのくらいの高さに持って読むのか、文字はどのくらい大きいのか、声のトーンはどのくらいでテンポはどうするのか、床の感触はどうか、マイクはどのくらい響いて、
聴衆はどんな反応をするのか、までを想像していない。

だから実際に原稿を読むときには、現実から読み取る感覚と
イメージはとんでもなく大きな差になってしまう。
そして、やっぱりイメトレは効果がないと思い込む。

イメージは細かい部分まで詰めていかないと意味がない。
バスケのシュートにしても、手を伸ばす感覚だけをイメージしてもダメなのだ。
もっとも難しいボディバランスの感覚が抜け落ちていれば、
本番でまさしく手打ちのシュートを実行してしまうだろう。五感が受け取るであろうものをできる限りイメージの中に足していこう。

もう一つの原因は、イメージトレーニングの時間が短すぎることだ。
3日間の海外旅行のイメトレを5分で済ませるのも、
一つの試合のイメトレを30秒で済ませるのも現実的ではない。
もっとも重要なポイントについては、
現実と同じくらいの時間かそれよりももっと長い時間をとっていい。

時間を省略して考えず。
まずはスローモーションで想像してみることだ。
バスケットのシュートを打つ時、
まずはボールをキャッチする。ストップ! 

そこで時間をもっとスローモーションに。
ボールはどのように持っただろうか?
どの指に力が入り、手首の角度はどうなっている。
身体の重心は下っ腹にあるか、足は両足で着地したのか、片足か。

動きをスローモーションにしてみると、細かい部分に気がつくことができる。
これこそがイメージのリアリティに必要な、
肝心な要素たちだ。これらに気づかずによいイメトレはできない。

コツは架空の友人に説明するように、
言葉で自分の動作を説明していくことだ。
何をどのようにどのくらいの力で動かし、
その結果何が起こるのか。
わかりやすい言葉にすることで細部が具体的に埋まっていく。


スローモーションで細かい部分を想像の世界に足していったら、
徐々に時間の流れを現実と同じ速さに戻そう。
一番初めの漠然とした状況よりも、
はるかに具体的で手触りのあるイメージが完成しているはずだ。
それを何度も頭の中で繰り返そう。
繰り返した分だけイメージは定着してくれる。



このようなイメージを、他の状況や場面や動作についても行おう。
イメトレはすればするほど、
「どうすればイメージできるか」がわかってくる。
脳が五感の記憶を素早く返してくれるようになり、
物事を想起する力が上がるのだ。
自分が成功している姿を、何度も何度も繰り返して想像すること。


 

主観と客観
イメージトレーニングをする際に、
あなたは主観と客観のどちらでイメージしただろうか。

一般にあなたがものすごく緊張をしたり、
怒りや迷いなど精神的な問題に突き当たってしまうようなら、
あなたは映画のように自分自身をスクリーンに映して、
第三者としてイメージすることが奨められる。

こうしたイメージを持っておけば、
肝心な時にも状況を客観視して見れるために、
精神的な動揺を極力抑えることができるのだ。

ただ、やはり成功して望みを遂げるためには主観的なイメージが不可欠だ。
客観的なイメージだと、その場で受け取るはずの五感の情報が
どうしても不足しがちだ。

特に運動などの微細な感覚が物を言う場面では、
主観的な感覚情報が欠かせない。
主観でのイメージをメインにし、
客観的なイメージは精神的な不安に対する補助のように使用すること。

1日5分を継続しよう

実際にやってみればわかるが、イメージトレーニングは精神的なエネルギーを消耗する。更に集中力も要すため、あまり長い間続けることは効果的ではない。練習も一日に12時間やるよりは、2時間ずつを6日に分けてやった方が効率がいいだろう。

だからイメージトレーニングは、1日に5分程度でいい。
その代わり毎日続けること。色々な場面を思い浮かべてみる。
その日の練習で成功したプレイを繰り返したり、
ミスしたところをもう一度、うまくいったイメージでやり直してみる。

人との会話や、上手く対応できなかった事態も振り返って、
良いイメージを描く。そうしていくうちにイメージする力自体が上がり、
現実に対応する力もついてくる。

重大な試合や大一番があるときには、
1週間ほど前からその状況に合わせた
イメージトレーニングを行っていこう。
潜在意識に自分の成功イメージを刷り込むことが、
本番で大きく生きてくる。

無意識に残った感触を更新しよう

いかがだっただろうか。最後にまとめてみよう。
 イメージトレーニングのまとめ


・記憶がイメージを生む源だから、多くの経験で記憶を増やすことが大切
・イメージは人の能力を最大限に引き出す助けになる
・身体の動作でイメージを喚起できる
・イメージの世界に五感を足していく
・知らない状況であっても、記憶の類推によるイメージは可能
・細かく、ゆっくりとイメージする
・基本は主観的に、客観的イメージは補助的に使う



私たちはふとしたきっかけで、過去に経験した感覚を思い出す。
久々に訪れる場所や人と会い、
映像や音楽に触れると記憶が刺激されて感覚が蘇る。

無意識には感覚が眠っているのだ。
一度何かに失敗した人がもう一度それに挑む時、
たいていはうまくいかない。失敗した時の感触が無意識に残っていて、
いざというときに刺激され、表に引きずり出されてくるからだ。

だが先に触れたように心、無意識は現実に起こったことと
イメージされたことを区別できない。

だからイメージトレーニングを繰り返すことで、
眠りについている感覚自体を更新して書き換えることができる。
だいぶ長くなったが、NO LOVE, NO TEAMが
イメージトレーニングを奨めるのに、
これ以上の説明は要らないだろう。

ぜひあなたのパフォーマンスを高めて、
大事なチームと仲間を救ってあげて欲しい。




 



③ではトレードアイデアが崩れたら、基本的に、
とにかく、様子見することをお伝えしました・


その理由は、


・損切りしたら動揺しメンタルがガタガタになるから、
次のトレードが失敗に終わる確率が高いため。


・トレードアイデアが崩れた時は
次のトレードアイデアを立てなければいけない。

他のトレーダー(味方)も同じこと(次どうするか考えている)をしている。

味方の足並みが揃うまで時間がかかる。


・ヘッジファンドが市場の予想を『裏切る』イベントを仕掛けているかもしれない。

それを見極めるため。



などいろいろな要因があります。


それが外的な要因、政策的な要因など一時的なものなのか?

トレンドが転換し、途転すべきなのか、



トレードアイデアが否定された場合、まずは見極める時間を持ちましょう。